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OSCEの評価者として母校へ

神戸医療福祉専門学校三田校(以下 三田校)にて4/22(土)と7/8(土)の2回に分けて行われたOSCEの試験官として、大腿義足の採寸・採型および適合に挑む学生さんを評価してきました。

OSCEとは、Objective Structured Clinical Examination(=客観的臨床能力試験)の略であり、6年制の医学部・歯学部・薬学部で臨床実習に進むための条件としてすでに導入されているものです。義肢装具士の資格を取得して臨床現場へ出るにあたり、筆記のみの国家試験ではカバーしきれない、実際の患者様の評価や採寸・採型および適合・調整・歩行評価といった技術を客観的に評価するために、三田校では独自のカリキュラムとしてこのOSCEを試験科目に取り入れています。

今回OSCEを受ける学年は、コロナ渦真っただ中の年に入学され、通常の実習でも模擬断端でしか採型を行うことができず、今年度になってようやく実際の切断者のモデルさんと接することができるようになったということで、皆さんとても緊張しているのが伝わってきました。(ただでさえ緊張するなというのが無理な状況なのは、私も在学中にOSCE経験しているのでよく分かります 笑)

緊張も相まって苦戦する学生さんが多かった中、私が担当したお二人はよく勉強されているのが分かりましたし、適合や調整もスムーズに行えていてとても好感が持てました。

歩行評価中にソケットのアライメント調整を行う学生さん

ところで、評価者としてお呼びがかるのは、臨床現場で義肢製作の経験が豊富な三田校の卒業生なのですが、今回は直属の上司の替わりにお受けしました。人に教えたり、ましてや評価を行なうというのは責任重大であり、己の知識や技量も試される場であることは間違いありません。同じく評価者として現場におられた先輩や後輩からも大いに刺激を受けましたし、自身に足りないモノを再認識するためにもとても良い経験ができました。

この度はこのような貴重な機会をいただいた三田校の佐々木伸先生をはじめ、被験者としてご参加いただいたモデルの皆様に心よりお礼申し上げますとともに、OSCEを受験された学生の皆様の今後のご活躍をお祈りいたします。

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