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藍染めソケットプロジェクト ③ 樹脂注型

いよいよ樹脂注型です。

膝の下にVの字のよう模様が位置するように設定し、あらかじめ積層材を被せておいたモデルの上に藍染め生地を被せていきます。この段階の生地(乾いた状態)の色味をよく覚えておいて下さいね。

H様が選んだ生地を縫い合わせて型に被せた状態。
十分に美しいのですが、ややマットな色味です。

最後にPVAバッグという透明のフィルムを被せ、真空ポンプで下から吸引をかけながら樹脂を流していきます。

余談になりますが、このPVAバッグという材料は、表側の表面に光沢感があるのに対して、被せる際に滑りやすいように内側の表面がマットな仕上がりになっており、表裏をひっくり返すとソケットがクリアな色味になります。今回藍色の色をクリアに出したかったのでPVAバッグをひっくり返して作業していたところ、安田さんはご存知なかったようで「いいこと知りました。今度それでやってみます!」と喜んでおられました。

私も、KYOTO gishi*design様の工房の真空ポンプが自社の物と違ったことで戸惑ったりしましたし、このような他社様とのコラボではお互い新しい発見があるので面白いですね。

PVAバッグを被せ、無着色の樹脂を流し込むと、
みるみるうちに鮮やかな色味に変化していくのが分かります。

さて、実際に樹脂が流していくと、みるみるうちに生地に染み込んでいって色に深みが出てくる様子が分かります。これが前回のブログで述べた、生地の仕上げ工程で水洗いをしている時の魅力的な色味になるということです。

作業を終えて工房の前でH様と記念写真。仕上がりが楽しみです!

とても嬉しそうな表情のH様(右)

前回の記事はこちら▶藍染めソケットプロジェクト ② 生地選び – 義肢・装具の製作 冨金原義肢 (fukinbara-gishi.com)

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